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甲賀衆結束の鎮守の社
(大鳥神社)
大鳥神社は、大原谷の鎮守社であるとともに、甲賀武士大原氏の氏神としても信仰を集める神社で、社伝によれば、平安時代の元慶六年(882)伊賀国河合郷より勧請されたと伝わります。明治以前は「河合社」「牛頭天王社」「大原祇園社」と呼ばれ、隣接して別当寺である天台宗大原山河合寺がありました。同寺は明治維新の神仏分離で廃寺となり、明治元年(1868)に大原庄の「大」と鳥居野の「鳥」を合わせて大鳥神社に改称されました。
荒ぶる神、素盞嗚命を祭神とし、疫病を封じる祗園系の信仰が伝えられており、毎年7月23日、24日には「大原祇園」という夏の例大祭で賑わいます。氏子から奉納されたハナガサを目指して参拝者が群がり、競い合って赤い花を奪い取るという「ハナバイ」神事が繰り広げられ、「大原の祇園行事」として滋賀県指定無形民俗文化財に指定されています。
また、素盞嗚命と伝える木造男神坐像は国の重要文化財であり、本殿や石造反橋は市指定文化財、その他、国の登録有形文化財建造物七棟が立ち並ぶ、文化財の宝庫です。
その他、同社では毎年8月3日に各地の大原氏が神前に集まるという「大原同苗講」が続けられており、中世に活躍した甲賀武士、大原氏の結束の強さを今に伝えています。
大鳥神社
アクセス
JR草津線「甲賀駅」より徒歩25分
T E L
0748-88-2008
住所
甲賀市甲賀町鳥居野
駐車場
あり