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甲賀のくすり関連資料
甲賀は薬業の盛んなまちであり、くすりは滋賀を代表する地場産業でもあります。甲賀の売薬は、先にくすりを預けて置き、後に使ったくすりの代金をもらうという「配置売薬」で、富山や大和、佐賀と並ぶ四大売薬のひとつとして知られています。
その起源は、飯(はん)道山(どうさん)で修行した山伏たちにあり、山伏たちがくすりを作り、そしてお札とともに配布されたのが始まりとされ、明治になると山伏たちは売薬業に転じていきます。特に甲賀売薬の発展の基礎を築いたのが甲賀町滝の渡辺(わたなべ)詮(せん)吾(ご)で、明治初年に売薬事業を拡大させていきました。
甲賀忍者もまたくすりを得意とし、忍術秘伝書「萬(ばん)川集(せんしゅう)海(かい)」には腹持ちのよい飢渇丸やノドの渇きを止める水渇丸などが載せられている他、さまざまな有毒植物や毒虫の知識も習得していました。火矢や狼煙(のろし)、松明(たいまつ)など当時の先端技術であった火薬に精通していたのも、くすりの知識があったからでしょう。
くすり学習館
アクセス
JR草津線「甲賀駅」より徒歩20分
T E L
0748-88-8110
住所
甲賀市甲賀町大原中898-1
時間
9:00〜17:00
休み
月曜(祝日の場合は翌日)、12/29〜1/3
駐車場
あり
入館料
無料